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自分の中にある境界線を消していく


数日前の日記で紹介した、土井敏邦さん
彼が2008年5月に出版した著書、「沈黙を破る」は参考資料の1つとしてとてもおすすめです。現在、この時のインタビューを元にした映画も制作中とのこと。

本は、以下の3章から構成されています。

1)占領地の日常 「沈黙を破る」証言集より
2)なぜ「沈黙を破る」のか メンバーの元将兵と家族らへのインタビュー
3)旧日本軍将兵とイスラエル軍将兵 精神科医・野田正彰氏の分析から

「沈黙を破る」(http://www.shovrimshtika.org/index_e.asp)とは過去4年ほどの間に、イスラエル軍に徴兵された元戦闘兵士たちが作り上げたNGO

前も言ったけど、もし私がイスラエルと何の関わりもない人間だったら、こうやって図書館で本を借りたり、保管しておきたい箇所をコピーしたり、関連資料をVHSに落としてもらったり、こうしてブログに書くことも多分なく、「パレスチナ人に対する強い同情の念と、イスラエルに対する激しい嫌悪」という自分の中の境界線を消そうとすることはなかっただろうと思う。

土井さんも、「なぜ日本人のあなたが遠いパレスチナ・イスラエルの問題を追い続けるのか」「なぜ日本人に直接関わる問題、日本人にしかできないテーマを追わないのか」と聞かれるという。彼はあとがきでこう述べている、

「まだ形が定まらなかった私のものの考え方、価値観、世界観に少しずつ輪郭ができ、形を成していった。ある意味では、私は人間形成の上でも、またジャーナリストとしても“パレスチナ問題に育てられた”と言ってもいいかもしれない」
この育てられた経験を元に、土井さんは加害者・占領者であった日本の加害歴史の問題との接点を見つけるようになる。

人には誰にだって攻撃性や暴力性が備わっていると思うし、人を支配することの快感も備わっていると思う。それをしめしめと食い物にしているのが戦争なんだと思う。でも自分のそれを認めて、受け入れることができるのは、人のそうした野蛮で攻撃的な行為を観て、自分の内にある怒りや嫌悪感が揺さぶられて、本当はそこで終わるんじゃなくて、なんでそれがせつなさと背中合わせなのかと言えば、それが誰の中にも存在するからなんだと思う。

求めれば、人を鏡として自分自身を見つめる扉が開かれる。私たちは常に誰か、何かを鏡にして、自分の姿を観る。だから土井さんは、元イスラエル軍将兵をクッションにして自分を見つめる機会を得たんじゃないかと思うし、きっと私も似たようなものだと思う。

他人の過ちから学べ。すべての過ちを犯す時間はないのだから(ヘブライ語の諺)

人間が、わざわざ“肉体”という具体的な形を通して魂の成長を図るために降りてくる、というのはこういうことで、私たちの生活を取り巻く全てのことを通して私たちは私たち自身を知り、それらと関わることによってのみ、私たちは進化へのチャンスを得る。

だから“ワクワク”するとか、“突き動かされる感覚”とかいうのは、最も説得力のあるエネルギーで、そこに自分が一番必要としている成長の場が用意されているのではないかと思う。だから、その現場を体験する過程で、例え心身共に混乱をまねくほど難しい時があったとしても、タフな精神と身体で焦らず一つ一つ克服し、一歩一歩次のステージへと進んでいく、これが理想的だと思う。そしてさらに、その個人的な体験が、自分自身の成長だけに留まらず、人類全体の進化の一つを担っているというお膳立てがまた、この宇宙のダイナミックなミラクルなのだから。




偶然見つけた誰かのブログ
日本のどこかにいる青年の個人的なブログ
彼は大きな試験を控えているらしく、
あ、TOEFLって書いてあったな
毎日、英語のラジオを聴いている
時期的にイスラエルとパレスチナの紛争のニュースばかりで、
ネットで調べたらパレスチナの傷ついた人々の映像があった
そしたら彼の中にどうしようもない怒りや想いがこみあげてきて、
少なくとも、彼らが何を叫んでいるのか分かりたいと想い、
あとはTOEFLのプレッシャーから逃れるように、
図書館に行ってアラビア語の本を借りてきたんだって
そして彼はこう書いてたの
“公平にヘブライ語も”

で、彼はヘブライ語の本も借りてきて自分のノートに
アラビア語とヘブライ語のアルファベットを全部書いた
写メがついていて、とてもきれいに書かれていた

知らない文字を書くっていうのは単純に楽しいなー
こうしたって誰も助からないのは分かっているんだけどねー
みたいな感じで日記は終わってた

彼は次の日きっとまたTOEFLの試験勉強に戻ったんだろうけど、
彼のその行為がさー
なんかたまらなくピュアで、
しかも実際にやっちゃうところがね、
まだまだ浸食されていない感じて美しくて、
なんだか涙が出たんだよなー
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by mgigi | 2009-01-20 12:18